1からの会計(第2版)

谷武幸・桜井久勝・北川教央(編著)

会計をはじめて学ぶ人のためのテキスト

『1からの会計・第2版』は、事例の更新が改定の中心であり、内容については第1版をほぼ踏襲しいています。第2版では「会計学の諸領域」という章が新たに追加されています。削除された章はありません。

発売日:2021年2月25日
ISBN:978-4-502-37151-6
定価:2,640円
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目次

※所属および職名は出版当時のものです。

第1章 会計情報の役割

執筆 :谷武幸(神戸大学 名誉教授)

  1. はじめに
  2. 会計は経済社会に不可欠な仕組み
    • 会計は経済社会の常識
    • 共通言語としての会計:京セラ株式会社のアメーバ経営
    • 会計は経済社会のナビゲータ
  3. 会計が分かれば経営の実態が見える
    • 会計は企業活動のマッピング
    • ビール会社の多角化経営
  4. 会計は機能で理解する
    • 外部利害関係者への情報提供:財務会計
    • 経営管理のための情報提供:管理会計
    • 財務会計の基礎知識から学習を始める
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column1-1 複式簿記の歴史
第2章 会計制度と社会

執筆 :桜井久勝(金融庁 公認会計士・監査審査会 会長)

  1. はじめに
  2. 株式会社の利害関係者
  3. 個人企業から株式会社へ
  4. 会社の財産の分配制限
  5. 経営者から株主への会計報告
  6. 株式投資の判断情報
  7. 会社の儲けに課される税金
  8. おわりに
    • 考えてみよう
    • 次に読んで欲しい本
    • 株主総会
    • Column2-1 株主総会
    • Column2-2 金融商品取引所
第3章 会計の仕組み

執筆 :土田俊也(兵庫県立大学大学院 会計研究科 教授)

  1. はじめに
  2. 貸借対照表
    • 資金を集める
    • 資金を使う
    • 財政状態を明らかにする貸借対照表
  3. 当期純利益
    • 商品を販売する
    • 給料を払う
    • 資本金の増加分=当期純利益
  4. 損益計算書
    • 収益と費用
    • 当期純利益と損益計算書
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column3-1 複式簿記と取引
    • Column3-2 会計期間と決算
第4章 貸借対照表

執筆 :池田健一(福岡大学 商学部 教授)

  1. はじめに
  2. 貸借対照表の役割
  3. 流動型企業と固定型企業の比較
  4. 資産
  5. 負債
  6. 純資産
  7. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column4-1 営業循環基準と1年基準
    • Column4-2 流動性配列法と固定性配列法
第5章 在庫品の会計

執筆 :北川教央(神戸大学大学院 経営学研究科 准教授)

  1. はじめに
  2. 商品の仕入(商業の取得原価)
  3. 製品の生産(製造業の取得原価)
    • 材料費・労務費・経費
    • 個別原価計算と総合原価計算
    • 総合原価計算の設例
  4. 売上原価と期末在庫
  5. 期末在庫の評価
  6. 営業循環と在庫の回転状況
  7. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column5-1 製造原価明細書
    • Column5-2 原価配分と利益計算
第6章 生産設備の会計

執筆 :金光明雄(桃山学院大学 経営学部 准教授)

  1. はじめに
  2. 固定資産の範囲と区分
  3. 有形固定資産の取得
    • 有形固定資産の取得原価
    • 資本的支出と収益的支出
  4. 減価償却
    • 減価償却とは
    • 減価償却の計算
    • 減価償却の実務
    • 減価償却の表示
  5. 減損処理
    • 減損処理の影響
    • 減損処理の手続
  6. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献次に読んで欲しい本
    • Column6-1 有形固定資産の種類
    • Column6-2 定額法と定率法
第7章 金融資産の会計

執筆 :若林公美(甲南大学 経営学部 教授)

  1. はじめに
  2. 金融資産の種類と目的
    • 金融資産の保有比率
    • 財テク目的
    • 支配目的
  3. 現金及び預金
    • 現金及び預金の管理
  4. 有価証券
  5. 時価評価
    • 償却原価
    • 有価証券の評価
    • 有価証券の時価評価による影響
      ~ソフトバンクグループのケース~
  6. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column7-1 子会社と関連会社
    • Column7-2 政策保有株式
第8章 負債と資本の会計

執筆 :行待三輪(京都産業大学 経営学部 教授)

  1. はじめに
  2. 自己資本と他人資本による資金調達
    • 資本金と借入金と社債
    • 株主と債権者の違い
    • 自己資本と他人資本
    • 任天堂とソフトバンクの資金調達の比較
    • 任天堂の無借金経営
    • ソフトバンクのケース
  3. 営業負債と有利子負債
  4. 純資産の内訳と配当
    • 外資系ファンドからの増配要求
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column8-1 引当金
    • Column8-1 自己株式
第9章 損益計算書

執筆 :増村紀子(兵庫県立大学大学院 会計研究科 教授)

  1. はじめに
  2. 損益計算書の仕組み
  3. 利益算出の流れ
  4. 損益計算書から見えてくる企業の経営形態
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column9-1 対応原則
    • Column9-2 税金費用
第10章 営業活動の会計

執筆 :石光裕(京都産業大学 経営学部 教授)

  1. はじめに
  2. 企業の営業活動と営業循環
    • 営業循環とは
    • トヨタの損益計算書
    • 商業と製造業
    • NTTドコモの儲けの仕組み
  3. 売上代金の回収と収益の認識
    • 収益認識の基本ルール
    • 不動産販売の収益認識
  4. 代金回収の不確実性
    • さまざまな受取形態
    • 売掛金
    • 受取手形
    • 貸倒引当金
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column10-1 セグメント情報
    • Column10-2 手形のいろいろな使い方
第11章 儲かる仕組みの分析

執筆 :石川博行(大阪市立大学大学院 経営学研究科 教授)

  1. はじめに
  2. 収益性の分析
  3. ROEの3分解
  4. 安全性の分析
    • 流動比率と当座比率
    • 自己資本比率と負債比率
    • インタレスト・カバレッジ・レシオ
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column11-1 期間比較と企業間比較
    • Column11-2 財務諸表分析は役に立つか
第12章 利益構造の分析

執筆 :窪田祐一(南山大学 経営学部 教授)

  1. はじめに
  2. 損益分岐点
    • 損益分岐分析の基本的な考え方
    • 固定費・変動費の分解
    • 損益分岐分析を外部分析として行う際の前提:
      しまむらとユナイテッドアローズ
    • 損益分岐分析の基本公式
    • 損益分岐図表
  3. 損益分岐分析にみる利益構造
    • 資本集約型企業と労働集約型企業の損益分岐図表
    • 損益分岐比率と安全余裕率
    • 競争戦略と利益構造
  4. 内部経営分析としてのCVP分析
    • 利益計画と損益分岐点の引き下げ
    • 利益構造の変革
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column12-1 コスト・ビヘイビア
    • Column12-2 オペレーティング・レバレッジ
第13章 経営管理と会計

執筆 :谷武幸(神戸大学 名誉教授)

  1. はじめに
  2. 家計にみるPDCAサイクル
    • 計画を立てる
    • 計画を執行し、到達度をチェックしてアクションを起こす
  3. 原価を引き下げる
    • 原価管理とは何か
    • 原価管理におけるPDCAサイクル
    • 原価管理の前提条件を整備する
    • 直接材料費を管理する
    • 原価管理の今日的意義:コスト・マネジメントの登場
  4. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column13-1 マネジメント・コントロール
    • Column13-2 コスト・ドライバー
第14章 会計学の諸領域

執筆 :北川教央(神戸大学大学院 経営学研究科 准教授)

  1. はじめに
  2. 測定:簿記と原価計算
  3. 伝達:財務会計と管理会計
  4. 国際会計
  5. 税務会計
  6. 会計監査
  7. 財務諸表分析
  8. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献
    • 次に読んで欲しい本
    • Column14-1 連単分離
    • Column14-2 法定実効税率
第15章 会計を活用する仕事

執筆 :桜井久勝(金融庁 公認会計士・監査審査会 会長)

  1. はじめに
  2. 会社で会計を担当する人々
  3. 財務諸表を使って企業を分析する人々
  4. 公認会計士
  5. 税理士
  6. 企業を経営する人々
  7. おわりに
    • 考えてみよう
    • 次に読んで欲しい本
    • Column15-1 簿記検定試験
    • Column15-2 証券アナリスト

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