医療イノベーションの本質 破壊的創造の処方箋

クレイトン・M・クリステンセン、ジェローム・H・グロスマン、
ジェイソン・ホワン(著)
山本雄士、的場匡亮(訳)

破壊的なイノベーションが、医療を良質で低コストなものに変革する!
日本はどのような医療を目指すべきなのか?
本書は、「破壊的イノベーション」の提唱者として名高いハーバード・ビジネススクールのクリステンセン教授が描く、医療改革の指南書である。
産業研究から得られたイノベーションの知見は、医療に関心ある人ばかりでなく、すべての人々が学ぶ価値がある。

グロービス経営大学院 学長 堀 義人

発売日:2015年5月14日
ISBN:978-4-502-12591-1
定価:3,740円
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目次

イントロダクション
  • 手ごろな価格で便利なアクセス
  • 医療における破壊的な牽引技術
  • ビジネスモデルの破壊的な革新
  • 破壊的なバリューネットワーク:制度変革 VS 部分的な入れ替え
  • 破壊的イノベーションの実現に向け力を結集する
  • 医療周辺のインフラの変化
  • サマリー
第1章 製品やサービスを手ごろな価格で身近なもとのする破壊的技術とビジネスモデルのイノベーション
  • 破壊的イノベーションの理論
  • ビジネスモデルとは何か、どのように構築されるか
  • 破壊的イノベーションにおけるビジネスモデルの重要性
  • ビジネスモデルの類型
  • ビジネスモデルの破壊的イノベーション
第2章 破壊的イノベーションを起こすための牽引技術
  • 技術を破壊的にするものは何か
  • 医学がアートからサイエンスになるには
  • 直感的医療から精密医療までの領域
  • 個別化医療
  • 精密医療の現在と将来
第3章 病院のビジネスモデルを破壊する
  • 病院のビジネスモデル
  • 病院の正しい機能分化
  • MMC工場の組織
  • ビジネスモデル破壊の第2の波
第4章 診療所のビジネスモデルを破壊する
  • 簡易診療所は競争要件の変化の前兆である
  • 慢性疾患の診療を破壊する
  • 専門医の破壊
  • 看護師、プライマリケア医、専門医の将来
  • 診療の連係における情報技術の役割
  • 前へと進む方法
第5章 慢性疾患診療の破壊的なソリューション
  • 慢性疾患の区分
  • 治療のアドヒアランスを確かなものにする
  • 技術の進歩と慢性疾患の力学
  • 慢性疾患診療のビジネスモデル
  • 治療のアドヒアランスに影響を与えるもの
第6章 実現に向けた統合
  • バリューネットワークと破壊的イノベーション
  • 統合されていない制度ではイノベーションは不可能である
  • 潜在的な統合者
  • 統合型定額医療提供者
  • サマリー
第7章 償還制度を破壊する
  • 健康保険と償還制度の歴史
  • 償還の種類
  • 現在の健康支援システムによって生みだされた歪み
  • 異なる商品を分離する
  • 償還と保険を雇用する用務とは何か
  • 成績表:用務の達成度合い
  • 無保険者と低所得者:医療なき保険?
第8章 製薬業界の将来
  • 医薬品サプライチェーンにおける破壊的イノベーション
  • 製薬業界において“収益源がシフトする場所を先読みする”
  • どのように業界が細分化されるか
  • 医薬品マーケティングの変化
  • ジェネリック医薬品の影響
  • サマリー
第9章 医療機器と診断装置の将来
  • 集約と分散の成長の波
  • 専門性のコモディティ化
  • MDDE業界における破壊的な成長の阻害要因
  • 医療の利便性、コスト、消費
第10章 医学教育の将来
  • 医学教育の歴史
  • 現在の教育制度の持続的イノベーション
  • 今後必要とされる医療専門職
  • 医学教育の内製化
第11章 規制改革と医療の破壊的イノベーション
  • 業界の基礎を築くための助成
  • 安定化と保証のための規制
  • 競争や効率性に対する規制
  • 国営医療制度
  • サマリー:必要な規制変化
エピローグ
  • 破壊的なビジネスモデル
  • “慢性的な健康”を達成するメカニズム

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