進化するブランド
オートポイエーシスと中動態の世界
石井淳蔵(著)
発行日:2022年8月3日
ISBN:978-4-502-43141-8
定価:4,400円
電子書籍版あり
プロローグ ブランディングの二つのタイプ
- 文化とブランド
- 二つのブランディング
- ソニーのブランディング
- おわりに
第1章 ブランドの現在
- ブランドの現在地
- ブランドの効能とマーケティング戦略空間の拡大
- ニューコーク事件
- ブランドの役割と本書の構成
第I部 反進化型ブランド
はじめに
第2章 ブランド・アイデンティティのマネジメント
- ハイチオールCのブランド・リニューアル
- ニュー・ハイチオールCのブランドマネジメント
- ブランド・アイデンティティのマネジメント
- まとめ
第3章 市場細分化と市場リフレーミング
- 市場一番手の優位
- 市場細分化戦略
- 市場リフレーミング
- 反進化型ブランドのまとめ
- 理論エッセイ1 エベレット・ロジャーズ―イノベーションの普及条件
第II部 進化するブランドの実践
はじめに
第4章 阪急―ブランドらしさは市場インサイトを導く
- はじめに
- 阪急電車を軸とした阪急グループの事業群の展開
- ブランド・ビジョンが果たす役割
- ブランド・ビジョンが事業を生み育てる!
第5章 カゴメ―ブランドらしさを会社の羅針盤とする
- カゴメの発展、停滞、そしてスカイ計画
- 農産品メーカーへ!
- カゴメから学ぶ
- おわりに
第6章 無印良品―ブランドらしさは秩序ある成長力を与える
- 無印良品の歴史とその特徴
- 無印良品らしさの形成
- 「らしさ」の追求がブランドの成長を可能にする機制
- おわりに
- 理論エッセイ3 無印良品生みの親、堤清二とその時代
第7章 ゴールドブレンド・バリスタ―実践のなかで目標や戦略が生まれる
- はじめに
- ネスカフェ・ゴールドブレンド・バリスタの進化
- ブランド進化の実践理論としてのエフェクチュエーション
- おわりに
- 理論エッセイ4 サラス・サラスバシー―エフェクチュエーションの理論と実践
第8章 エーザイ―コトの知は経営を支える
- はじめに
- エーザイのブランド・ビジョンの成立と経緯
- hhc活動の組織的展開
- エーザイにおけるブランド・ビジョンの働き
- 新しい経営の姿―コトの知を経営に組み込む
- おわりに
第9章 メガ化するブランド
- 二つのタイプのブランド比較
- メガ化するブランド
- おわりに
- 理論エッセイ5 マイケル・ポーター―競争戦略論の帰趨
第III部 ブランド進化の研究
はじめに
第10章 コトとしてのブランド理解―オートポイエティック・システム論
- 伝統的な組織イメージへの挑戦
- システム論的組織論の視点
- オートポイエティック・システムの理論
- おわりに
第11章 コトとしてのブランド―中動態の世界
- はじめに
- コトを記述する「中動態」の用法
- 二つの言語体系のあいだの溝
- 話題優先言語としての日本語
- コラム 言語実体論と言語過程論
- 合理的思考法の限界
- 日本の伝統の形成―中動態、「永遠の今」そして世間
- 日本の伝統、日本的経営、そして日本的ブランディング
- おわりに
エピローグ 日本の経営、日本のブランディング
- 日本の会社の経営の知恵
- ブランドを軸にしたコミュニティ
- おわりに
あとがき
参考文献
索引