1からの会計

谷武幸・桜井久勝(編著)

会計数字や会計制度の役割、儲かる仕組みや利益の構造を分析するのは会計が経営行動を写す鏡だからです。本書は、主に、会計数字から何が分るのか、またどのように読み取ったらよいのかを初学者が学ぶことを目標に定めています。予備知識は必要ではありません。
また、会計数字を読むことに重点を置いていますので、会計の計算的側面(会計のさまざまな約束事や計算の仕組み)については、会計数字を読むのに必要な範囲の説明に限定しました。
とにかく、本書で会計を学ぼうとする皆さんが、経済社会をうまく生きていく上で必須の知識を平易に学習できることを主眼としています。

発売日:2009年9月28日
ISBN:978-4-502-29980-3
定価:本体2,400円+税
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目次

※所属および職名は出版当時のものです。

第1章 会計情報の役割

執筆 : 谷武幸
桃山学院大学 経営学部 教授

  1. はじめに
  2. 会計は経済社会に不可欠な仕組み
    • 会計は経済社会の常識
    • 共通言語としての会計:京セラ株式会社のアメーバ経営
    • 会計は経済社会のナビゲータ
  3. 会計が分れば経営の実態が見える
    • 会計は企業活動のマッピング
    • イオンはショッピングセンターで店舗展開
  4. 会計は機能で理解する
    • 外部利害関係者への情報提供:財務会計
    • 経営管理のための情報提供:管理会計
    • 財務会計の基礎知識から学習を始める
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム1-1 複式簿記の歴史
第2章 会計制度と社会

執筆 : 桜井久勝
神戸大学大学院 経営学研究科 教授

  1. はじめに
  2. 株式会社の利害関係者
  3. 個人企業から株式会社へ
  4. 会社の財産の分配制限
  5. 経営者から株主への会計報告
  6. 株式投資の判断情報
  7. 会社の儲けに課せられる税金
  8. おわりに
    • 考えてみよう
    • 次に読んで欲しい本
    • コラム2-1 株主総会
    • コラム2-2 証券取引所
第3章 会計の仕組み

執筆 : 土田俊也
兵庫県立大学大学院 会計研究科 准教授

  1. はじめに
  2. 貸借対照表
    • 資金を集める
    • 資金を使う
    • 財政状態を明らかにする貸借対照表
  3. 当期純利益
    • 商品を販売する
    • 給料を払う
    • 資本金の増加分=当期純利益
  4. 損益計算書
    • 収益と費用
    • 当期純利益と損益計算書
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム3-1 複式簿記と取引
    • コラム3-2 会計期間と決算
第4章 貸借対照表

執筆 : 池田健一
福岡大学 商学部 教授

  1. はじめに
  2. 貸借対照表の役割
  3. 流動型企業と固定型企業の比較
  4. 資 産
  5. 負 債
  6. 純資産
  7. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム4-1 営業循環基準と1年基準
    • コラム4-2 流動性配列法と固定性配列法
第5章 在庫の会計

執筆 : 桜井貴憲
同志社大学 商学部 准教授

  1. はじめに
  2. 商品の仕入
  3. 製品の生産と原価計算
  4. 売り上げた在庫の原価
    • 払出数量と在庫の数量の算出
    • 払出単価と在庫単価の算出
  5. 期末の評価
    • 棚卸資産の評価に関する会計基準の適用ケース
  6. 営業循環と在庫の回転状況
    • 棚卸資産回転期間(日数)についてのケース
  7. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム5-1 棚卸資産の種類
    • コラム5-2 取得原価主義と棚卸資産の評価
第6章 生産設備の会計

執筆 : 金光明雄
桃山学院大学 経営学部 准教授

  1. はじめに
  2. 固定資産の範囲と区分
  3. 有形固定資産の取得
    • 有形固定資産の取得原価
    • 資本的支出と収益的支出
  4. 減価償却
    • 減価償却とは
    • 減価償却の方法
    • 減価償却の実務
    • 減価償却の表示
  5. 減損処理
    • 減損処理の影響
    • 減損処理の手続
  6. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム6-1 有形固定資産の種類
    • コラム6-2 定額法と定率法
第7章 金融資産の会計

執筆 : 若林公美
甲南大学 経営学部 教授

  1. はじめに
  2. 金融資産の種類と目的
    • 金融資産の保有比率
    • 財テク目的
    • 支配目的
  3. 現金及び預金
    • 現金及び預金の管理
  4. 有価証券
  5. 時価評価
    • 償却原価
    • 有価証券の評価
    • 有価証券の時価評価による影響
  6. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム7-1 子会社と関連会社
    • コラム7-2 株式の持ち合い
第8章 負債と資本の会計

執筆 : 行待三輪
和歌山大学 経済学部 准教授

  1. はじめに
  2. 自己資本と他人資本による資金調達
    • 資本金と借入金と社債
    • 株主と債権者の違い
    • 自己資本と他人資本
    • 任天堂と楽天の資金調達の比較
    • 任天堂の無借金経営
    • 楽天のケース
  3. 営業負債と有利子負債
  4. 純資産の内訳と配当
    • 外資系ファンドからの増配要求
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム8-1 引当金
    • コラム8-2 自己株式
第9章 損益計算書

執筆 : 増村紀子
大阪経済大学 経営学部 准教授

  1. はじめに
  2. 損益計算書の仕組み
  3. 利益算出の流れ
  4. 損益計算書から見えてくる企業の経営形態
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム9-1 対応原則
    • コラム9-2 税金費用
第10章 営業活動の会計

執筆 : 石光裕
京都産業大学 経営学部 専任講師

  1. はじめに
  2. 企業の営業活動と営業循環
    • 営業循環とは
    • トヨタの営業損益
    • 商業と製造業
    • NTTドコモのもうけの仕組み
  3. 売上代金の回収と収益の認識
    • 収益認識の基本ルール
    • Suicaの収益認識
    • 収益認識のさまざまなタイミング
  4. 代金回収の不確実性
    • 代金の受取形態
    • 売掛金
    • 受取手形
    • 貸倒引当金
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム10-1 セグメント情報
    • コラム10-2 手形のいろいろな使い方
第11章 儲かる仕組みの分析

執筆 : 石川博行
大阪市立大学大学院 経営学研究科 教授

  1. はじめに
  2. 収益性の分析
  3. ROEの3分解
  4. 安全性の分析
    • 流動比率と当座比率
    • 自己資本比率と負債比率
    • インタレスト・カバレッジ・レシオ
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム11-1 期間比較と企業間比較
    • コラム11-2 財務諸表分析は役に立つか
第12章 利益構造の分析

執筆 : 窪田祐一
大阪府立大学 経済学部 准教授

  1. はじめに
  2. 損益分岐点
    • 損益分岐分析の基本的な考え方
    • 固定費・変動費の分解
    • 損益分岐分析を外部分析として行う際の前提:ニトリと大塚家具
    • 損益分岐分析の基本公式
    • 損益分岐図表
  3. 損益分岐分析にみる利益構造
    • 資本集約型企業と労働集約型企業の損益分岐図表
    • 損益分岐比率と安全余裕率
    • 利益構造と競争優位性
  4. 内部経営分析としてのCVP分析
    • 利益計画と損益分岐点の引き下げ
    • 利益構造の変革
  5. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム12-1 コスト・ビヘイビア
    • コラム12-2 オペレーティング・レバレッジ
第13章 経営管理と会計

執筆 : 谷武幸
桃山学院大学 経営学部 教授

  1. はじめに
  2. 家計に見るPDCAサイクル
    • 計画を立てる
    • 計画を執行し、到達度をチェックしてアクションを起こす
  3. 原価を引き下げる
    • 原価管理とは何か
    • 原価管理におけるPDCAサイクル
    • 原価管理の前提条件を整備する
    • 直接材料費を管理する
    • 原価管理の今日的意義:コスト・マネジメントの登場
  4. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム13-1 マネジメント・コントロール
    • コラム13-2 コスト・ドライバー
第14章 会計を活用する仕事

執筆 : 桜井久勝
神戸大学大学院 経営学研究科 教授

  1. はじめに
  2. 会社で会計を担当する人々
  3. 財務諸表を使って企業を分析する人々
  4. 公認会計士
  5. 税理士
  6. 企業を経営する人々
  7. おわりに
    • 考えてみよう
    • 参考文献/次に読んで欲しい本
    • コラム14-1 簿記検定試験
    • コラム14-2 証券アナリスト

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