観光地の交通需要マネジメント 価値共創に向けた協働のネットワーク

柏木千春(著)

観光価値の維持・向上のための共創システム
観光地の交通需要マネジメントが地域に定着し、多様な行為者による価値共創に向けた協働を持続させる仕組みを明らかにする。

発売日:2018年9月26日
ISBN:978-4-502-27621-7
定価:3,960円
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電子書籍版あり

目次

第1章 序論
  • 1−1 研究の実務的背景
    • 1-1-1 モータリゼーションの進展による交通の問題とその対応
    • 1-1-2 地域コミュニティを基盤とした観光・交通まちづくり政策への転換
    • 1-1-3 観光地マネジメントの再考
  • 1−2 観光地交通計画の諸特性
    • 1-2-1 観光地における交通
    • 1-2-2 観光地交通計画の対象範囲
    • 1-2-3 観光地の特性に合わせた交通計画
    • 1-2-4 観光地交通計画が働きかけるアクター
  • 1−3 TDM概念フレームワーク
    • 1-3-1 TDM施策と概念モデル
    • 1-3-2 TDMとMMの関係
  • 1−4 価値共創に向けた協働のネットワーク
    • 1-4-1 価値共創の概念
    • 1-4-2 用語の定義
  • 1−5 研究の目的
第2章 TDM研究の概観—文献レビュー
  • 2−1 日本におけるTDM研究の変遷
    • 2-1-1 TDM施策の実効性の検証
    • 2-1-2 TDM施策の導入に向けた地域側の受容性
    • 2-1-3 合意形成プロセス
    • 2-1-4 TDM施策の計画および実行段階における視点の変化
    • 2-1-5 小括−研究の変遷と残された課題
  • 2−2 TDM定着過程と影響要因
    • 2-2-1 TDMの定着過程
    • 2-2-2 施策の受容性
    • 2-2-3 行動意図
    • 2-2-4 継続性
    • 2-2-5 地域愛着
    • 2-2-6 小括—TDM定着過程と影響要因
第3章 研究デザイン
  • 3−1 問題意識
  • 3−2 文献レビューからの知見
    • 3-2-1 価値共創型TDM概念に関する研究の枠組み
    • 3-2-2 価値共創に向けた協働のネットワークの発展過程と影響要因に関する研究の枠組み
  • 3−3 リサーチクエスチョン
  • 3−4 研究の方法
    • 3-4-1 複数事例研究の採用
    • 3-4-2 情報源と取扱い方法
    • 3-4-3 事例の選定
    • 3-4-4 事例の記述
第4章 観桜期の吉野山の事例—奈良県吉野町—
  • 4−1 奈良県吉野町の概要
    • 4-1-1 位置と交通アクセス
    • 4-1-2 人口と基幹産業
    • 4-1-3 観光資源
    • 4-1-4「製材業」と「観光業」が発達した歴史的背景
    • 4-1-5 観桜期の吉野山が抱えていた課題
  • 4−2 TDM活動と地域コミュニティの変遷
    • 4-2-1 TDMの基本情報
    • 4-2-2 TDMをめぐる地域コミュニティの変化
  • 4−3 協働のマネジメントの実際
    • 4-3-1 利害の調整とコミュニケーション
    • 4-3-2 TDMを支えるアクター間の関係性
  • 4−4 価値共創に向けた協働のネットワーク形成上の影響要因
  • 4−5 小括
第5章 白川郷の事例—岐阜県白川村荻町合掌集落—
  • 5−1 白川村の概要
    • 5-1-1 位置と交通アクセス
    • 5-1-2 風土と慣習
    • 5-1-3 観光の現況
  • 5-2 TDM活動と地域コミュニティの変化
    • 5-2-1 TDMの基本情報
    • 5-2-2 社会実験と現在のTDMとの違い
    • 5-2-3 TDM発展過程と地域コミュニティの変化
  • 5−3 協働のマネジメントの実際
    • 5-3-1 協働の仕組みと要因
    • 5-3-2 関係構築のための配慮行動
  • 5−4 小括
第6章 出雲大社周辺(島根県出雲市)の事例
  • 6−1 出雲市及び大社地区の概要
    • 6-1-1 人口と行政区域
    • 6-1-2 地理的特性
    • 6-1-3 交通アクセス環境
    • 6-1-4 島根県内観光地としての位置付け
  • 6−2 大社地区門前町の盛衰
    • 6-2-1 出雲大社と門前町
    • 6-2-2 神門通りの形成と盛衰
  • 6−3 TDMの基本情報
    • 6-3-1 新たな交通対策導入の背景
    • 6-3-2 実施内容及び運営資金
    • 6-3-3 運営体制
  • 6−4「サービス劇場」としての発展過程と地域コミュニティの変化
    • 6-4-1 県主導によるイベント・情報発信・商品開発・アクターの育成
    • 6-4-2 県、市主導による「舞台装置」づくり
    • 6-4-3 民間事業者による活動
  • 6−5 協働を促す「ストーリー」としての観光情報
    • 6-5-1 地域発信による観光情報(内発型)
    • 6-5-2 外部環境としての「流行」や「観光情報」(外発型)
  • 6−6 協働のネットワーク形成のための接点と相乗効果
    • 6-6-1 行政の提供した接点
    • 6-6-2 民間が生み出した接点
    • 6-6-3 行政や民間の動きによる相乗効果(ネットワークの広がり)
  • 6−7 観光客流入の最適化を図るための管理の枠組み
  • 6−8 小括
第7章 結果と考察
  • 7−1 基本情報の比較
    • 7-1-1 サービス生産システムの基盤(地域特性)
    • 7-1-2 TDM基本情報
  • 7-2 価値共創に向けた協働のネットワーク・マネジメントの基礎的枠組み
    • 7-2-1 観光地TDM概念の拡張(要点整理)
    • 7-2-2 関係性要因に関わる活動と配慮行動(RQ1の結果)
    • 7-2-3 関係構築を支援した要素(RQ1の結果)
    • 7-2-4 協働のネットワーク・マネジメントに関する考察
  • 7-3 価値共創に向けた協働のネットワークの発展過程と影響要因
    • 7-3-1 発展過程と影響要因に関する本研究の経過
    • 7-3-2 価値共創に向けた協働のネットワークの発展過程の設定
    • 7-3-3 協働のネットワーク形成の契機と起点、発展過程における影響要因(RQ2の結果)
    • 7-3-4 価値共創に向けた協働のネットワーク発展過程と影響要因に関する考察
第8章 結論
  • 8−1 本研究のまとめ
  • 8-2 本研究の意義と残された課題
    • 8-2-1 研究上の貢献
    • 8-2-2 実務上の貢献
    • 8-2-3 本研究の限界と今後の課題
あとがき
参考文献
索引

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